生きていくあなたへ 日野原重明(著)から第4章の紹介です

今回は前回に引き続き「生きていくあなたへ」より、グリーフアドバイスとしてご紹介したい章がありましたのでご紹介します。この本の第4章です。この章は日野原さんへの質問から始まります。


突然の災害で家族を亡くしました。この悲しみを私は乗り越えていけるのでしょうか?
の問に、日野原さんが答えている第4章を引用します。

P117より引用
僕は、病気で亡くなった人をたくさん見て来たけれど、それだけでなく、戦争や災害、不慮の事故など、人間の理解では受け入れがたい死もたくさん見てきました。
「どうしてこんな目にあわなければならないのか」と納得しがたい気持ちになるような、人智を超えた出来事を、僕達人類はたくさん経験しています。神様の計画は、人間にはわかりません。

P118より引用
人間にはわからないけれど、すべてには神様の計画があると、僕は信じています。そして僕にそれを信じさせるのは、「神は超えられない苦しみは与えられない。そしてそのなかで逃れる道を与えて下さる」という聖書の言葉です。あなたは今悲しみの真っ只中にいて、一生自分は笑うことがないと思っているかもしれません。でも僕たち人間には、時間がかかっても必ず悲しみを乗り越える力が備わっています。綺麗な花を見たり、素晴らしい音楽を聞いたり、友達と心が通じ合えたり、そんな癒やしの恵みを味わうことで、生きて居て良かったなと思える瞬間が必ずやってきます。その時を信じて待つのです。「花は咲く」という歌がありますが、あれは僕の大好きな歌です。あの歌は、いつか花は咲くのだという事を信じているでしょう。あの歌ほど待つことを、優しく教えてくれる歌はないですね。


「花は咲く」 作詞:岩井俊二 作曲:菅野よう子<br>
真っ白な雪道に 春風香る わたしはなつかしい あの街を思い出す<br>

叶えたい夢もあった 変わりたい自分もいた<br>今はただなつかしい あの人を思い出す

誰かの歌が聞こえる 誰かを励ましてる<br>誰かの笑顔が見える 悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲くいつか生まれる君に<br>花は 花は 花は咲くわたしは何を残しただろう

夜空の向こうの 朝の気配に わたしはなつかしい あの日々を思い出す

傷ついて傷つけて 報われず泣いたりして 今はただ愛おしい あの人を思い出す

誰かの想いが見える  誰かと結ばれてる誰かの未来が見える  悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために

P121より引用

もう二度と立ち上がれないと思っても、どんな戦地の跡にも必ず花が咲くのです。
今すぐには、あなたは実感するこどが出来ないかもしれない。けれども大丈夫です。僕もそうでした。  

聖書の言葉「神のなさることは、時にかなって美しい」とあるように、その美しい時が来るということを、あなたとともに信じたいのです。愛することは信じることであり、信じるということは待つということなのです。

引用ここまで

如何ですか、やはりクリスチャンの方の喪失の捉え方は、私たち凡人とは違うなぁと実感しました。そして信じることは待つことであると言う教えも、なかなかいい考えだと思いました。そうですね、やはり立ち直りを信じて自分の人生を生きる、そして前を向いて歩ける日を信じて待つことも大切なことであると思いました。

グリーフアドバイスには様々な喪失に関する情報も掲載しています。ぜひ、一度お立ち寄り下さい。

グリーフアドバイス運営者  深井

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