命日を学び命日の過ごし方を変えると見える世界  生前とは一体?

今回はユーチューブ動画から引用しています。

死別の苦しみを乗り越えるには?命日を学び命日の過ごし方を変えると見える世界

生前とは一体?

妙法寺 泉チャンネル 妙法寺副住職 泉水寛道さんです

ここからは長文ですが、ユーチューブ動画から音声ファイルを文字起こしした全文を紹介します。

故人は生前の、生前という言葉が生まれる前と書くんです。
何か違和感を感じませんか?生まれる前はこうでしたっていう話をするんです
妙法寺がお届けしておりますユーチューブチャンネル泉ちゃんです
今日はお釈迦様が説いた四苦八苦のうちの一つ
愛別離苦、もちろん恋人との別れもそうですが、愛する人との別れ
永遠の別れというのは死であります。


つまりは、命日を迎えた大事な方を亡くした方たちへの、苦しみをいかに
少なくするか、拭わんかということを今回は命日という言葉を使ってみなさまと共に学んでいこうと思います。私たち僧侶は年間何度もお通夜に参列させてもらう機会があります。
その都度、導師と呼ばれる方が通夜法話、通夜説教を行って皆様方に法を説いたり
いたしますが、その通夜法話の一つの意味としては法を説くのももちろんなんですけれども、ご家族ご遺族や大事な方を亡くした方達の悲しみを取り除いてあげるというのが通夜法話含まれたひとつの意味でもあります。

ですが実際、ご家族ご遺族の方は看病に始まり、臨終を迎えた驚きやショック
さらには通夜の掃除の準備等々で本当に心身ともに疲れのピークがあの
時間帯だと思います。ですから私の印象としてはご遺族の方にはなかなか言葉が届いてないんじゃないかなっていうのが印象です。
ですが、参列の方たちには聞く耳を持ってくれる方も多いように思いますので、如何に
に伝えられるかというのを考えながら我々はお話をしています。


今回の動画はその悲しみを乗り越えられない方、死を受け止められていない方に対してお届け心に響けばいいなと思って撮影をしています。どうか最後までご覧いただきたいと思います。
まずはじめに国語の勉強をしたいと思います対義語、反対語ですねー小さいの反対は何でしょうか大きいですよね、低いの反対は高いですよね、では面白いという言葉の反対の意味はなんでしょうか。


例えばお笑い芸人さんがやってるコントや漫才を見た時に面白いという言葉を使えばその対義語はつまらない面白くないし泣ける滑るというのも面白いの反対の言葉になると思います。
ですがこの面白いという言葉にはたくさん意味があります。テレビドラマであったガリレオ湯川先生福山雅治さんが演じたその決めセリフの中に「実に面白い」という言葉がありますよね。この面白いというのは、実に興味深いという意味でお使いになっていると思います。


ですから興味深いの反対語は、興ざめする興味の湧かないといった言葉になります。
そして会議の場とかで、君の意見は実に面白いねというふうに使われた場合は、
君の意見はとても珍しいとか、発想はズバリ出てる、という意味で褒め言葉になります。ですからその面白いの反対語は、ありふれたとか当たり前なという意味になります。ですから面白いの対義語、反対語は一つではないということなんです。


ではこれ命日というものの対義語を考えていこうと思います。命日というのは
命を落とした悲しい日というイメージがおそらく先行してるんじゃないかと思います
そう捉えれば、命を落とした悲しい日の対義語は、命をもらった嬉しい日ですよね。
そうなれば誕生日とお答えするのがおそらく正解になるのではないかと思います
ですけれども先ほどの面白いと一緒で命日には色々な意味が込められていると私は思っています。その一つに命は読んで字の如く、命の日であるということ、そして命の結びつきを感ずるのがこれ命日であると思います。

 

命の尊さを感ずる、これが命日、命の日なんです。また命日を冥土の日と書いて冥日履く方もいらっしゃるそうでありますがこれは冥土に生まれ変わるあの世霊前に生まれ変わるという意味で命日と使う方がいるそうです。以上のことを踏まえると先ほどの面白いの言葉と同様に命日にはたくさん意味があります。ですから一概に命日の対義語が誕生日であるということは言えないように思います。


確かに今生に、この世に残された人たちは、物理的に二度と会えなくなるわけですし
この先愛しい人の声を聞くことすらかなわないものとなります。
悲しくない理由はありません。ですが命日がいのちの日である以上、悲しい寂しい
辛いだけで終わらせることなく、もっと他のことを大切なことを学びでてほしいんです。命日は新しい命を貰う日でもあります。皆さんはお通夜、葬儀に出たことがあるでしょうか、その中で亡くなった方のことを故人という言い方をします。

 

御遺族も司会者の方も故人は生前、いうふうに教えますよね。この故人は生前の生前という言葉、生まれる前と書くんです、何か違和感を感じませんか?もう亡くなったのに、死んだのに、故人は生まれる前(生前)はこうでしたっていう話をするんです。つまりは命日が命の始まりの日であり、今我々が生きていると思っていた、勿論生き
てるんですが、今生活しているこの時間は今は生まれる前なんだという捉え方が、正しい命日の捉え方には必要なのだと思います。命についてに死について、また命日について捉え方は千差万別いろいろな捉え方があってももちろんおかしくはないです。
そしてその命日の過ごし方についても色々あるのが当然のことだと思います。


命日が命の始まりの日と捉えて明るく前向きに元気に感謝で過ごす命日も、それまた正解でしょう。ですけれども命日は命を落として悲しい日だ、二度と会えない辛い日だ、そして死に怯え死というものがこなければいいなと震えながら過ごす命日もまた
間違ってはないんだと思います。でもどちらの命日の過ごし方がいいか、私たちは命というものを学び、命日を学び、生の尊さ死というものは別にマイナスだけを生み出すものではない。


そのことを学べば、今そのこのように知れば、命日の過ごし方は一択ではないはずなんです。今いる私たちのこ世の中というのは、修行場です。勿論我々僧侶も修行します。
ですけれども、一般の方たち皆様方もまた修行を行って徳を積んで命をもらう日、仏となる日を迎えるべきなんです。そしてその苦しみのない世界に生まれ変わるこれが本当の命日の意味なんです。修行ってだけど辛いんですよね。
一人前になるための修行、仏道修行ももちろん大変です。でも板前さん、お寿司屋さんに成るための修行、さらには美容師さんになるための修行だって、パーマ液で手が荒れて大変なんですよね、教育者になるためには、教育実習にも行かなければならないし、花嫁さんになるお嫁さんになるんだって花嫁修行が大変だと思います。

 

これは新しい命をしっかりと始めるためには修行が必要なんです。
死は命日は、本当の命をもらって新しい命のスタートなんだ。こういう見解が広まり死をただマイナスのイメージ負のイメージだけではなく、この大切な人との別れがなかなか乗り越えられない人のためにお役に立てれば幸いだと思って今回の動画を発信いたします。
どうか今一度大切な人との別れ、死、そして命日とは何なんだろうか自分も命日がまいります。その命日を家族にどう過ごして欲しいかそれを思えば自ずと答えが出てくるはずです。どうか皆様方もいい命日をお過ごし頂けますようにお祈り申し上げて今回の動画とさしてもらいます。ご視聴ありがとうございました。

 

ここからは運営者の感想です
如何ですか、命日が命の始まりとの解釈は斬新な考えに聞こえました
それに故人は生前との表現も確かに言われてみれば、生前も生まれる前ですよね、それに往生もおかしいですよね。もう一つ誕生日もありますが、誕生日の誕には「うそ、いつわり」って意味もあるんですよね。そう考えると、ますます生前もおかしいなぁと思います。
 
今回の動画はグリーフアドバイスのサイトにリンクを入れて有りますのでご覧下さい。グリーフアドバイス運営者 深井
グリーフアドバイスは喪失経験者からあなたへのアドバイスサイトです